12月に入り、雨が多く一雨ごとに寒さを増し、
最後には雪が積もってくる—–そんな季節になりましたが、昨日の雨にもかかわらず、15日(日)当日は晴れ、暖かい日になりました。
インフルエンザが流行りかけてます。当日参加いただけた方は7名となりました。
くつきの森はすでに、広葉樹の厚い枯葉の絨毯が降り積もっていました。葉裏が白い葉っぱの持ち主はシラカシかな、コナラかな。
参加者は、森林公園くつきの森は初めて。湿原園の小川の小さなせせらぎの音を聞きながら、秋にはあんなにキャラメルのような香ばしい香り放っ
ていたカツラのハート型の葉っぱを思い出したり、ヤマザルが食べた山栗の空イガを見たり、沼杉(落羽松ラクウショウ)の鳥の羽のような柔らかい葉っぱや不思議な気根コブ(息をするため地面に顔を出したトンガリ帽子の根)を鑑賞したり、木橋の上に人間にこれ見よがしに残された小動物(テンかイタチかハクビシンか)の糞。植物の生きる工夫や森に住む動物の気配をなんとなく感じていました。
さあこれから山道に入ります。その手前でもう葉っぱを着ていないクロモジの枝の香りを嗅いで、元気をつけてもらいました。クロモジの香りは皆さん大好きになってもらいました。山道の名はホトラコース。標高差20m位をゆっくりと登り、
一番高いところで右側に見える谷合の向こう側の山肌や左側には開けて遠くの山々が折り重なる景色など、みなさん其々に「気に入った」「気になる」景色を切り取っていただいて発表してもらいました。あなたが選んだ景色はあなたのその時の気持ちにつながっています。なんでその景色を選んだのでしょうか? 一つのまっすぐに立った樹に注目した方—-まっすぐな幹に上に向かって広がった枝々の整った樹形、あなたは真っ直ぐで調和した気持ちでいるのでしょうか、そうありたいと思っているのでしょうか。遠くの山肌の峰に生える木々を透かして向こうの空がかすかに見えるところに注目した方—–あの尾根に行けることなら飛んでいきたいという思いでしょうか?
コナラ・コシアブラ・タカノツメなど里山に生える木々の林で、マットに寝転がって過ごす。空の白い雲が思いがけず速く流れていく景色、地面の土の匂い、ぶ厚い枯葉の絨毯の上なのに林を通りぬける風にまだたくさんの枯葉が舞い落ちてくる、ひらひら・はらはら、どんな音がイメージされたでしょうか?
山を下りて黄色い葉っぱの降り積もったイチョウの並木を通り抜け、かりんの黄色い実は焼酎漬けにして呼吸器の手当てに、アオハダの赤い実、ユズリハの黒い実と常緑の葉は正月飾りに持ち帰りました。
大きなシンボルツリーであるユリノキ広場の芝生の上で、体の手当て。
冬の陽射しの暖かさ、太陽の恵みを感じながら。
帰りしな、大阪から来たドローンを飛ばす方々に出会い、手元の液晶画面に映し出されて空からの森の景色に新しい楽しみ方を思いました。
基地のやまね館に戻り、暖炉でお餅を焼いておよばれして、終了しました。
前日土曜日、やまね館主催の「森のツリーつくり」イベントの材料が残っていたので、ロードで拾ってきた森の材料と合わせて、ツリーを作っってかえった人たちもいたようです。
さて、2019年を終わり、9月HPを開設してから早くも2019年を終わります。来年もどうぞ「たかしま森林セラピー」をよろしくお願いします。
令和2年1月12日(日)くつきの森やまね館9:30集合で森林セラピーを行います。
来年の干支は子(ネズミ)、東京オリンピックの年。「お・も・て・な・し」が流行語になってから7年。何年もかけて準備されてきました。私たちもオリンピックで来た外国からのお客さんが京都に足を延ばし、HPを通して高島に来てくれることを望んでいます。ネズミのように子だくさんのお客さんと私たちはおもてなしの気持ちを忘れずにと願っています。